QualityWings 787 P3Dv4 飛んでみてのレビュー

QualityWings787 飛んでみてのレビュー

先月5/24にデリバリーが始まったQualityWings 787 for P3Dv4。一通り飛ばしてみてのインプレッションや不具合を綴っていきます。また不具合に対しての対処方があれば随時更新してまいります。

※まれに不具合ではなく、こちらに非があるにも関わらず不具合と記してしまうかも知れません。気をつけますが、その点はご了承ください。

※動画内や画像内でちょいちょい映っているずらりと並んだボタンは、今回自作したサウンドプレイパネルです。公開したいのですが、ライセンス違反になるそうなので、作り方を記事にするか、C++で作って公開するか迷っています。ここは考えさせてください。

 

まず飛ばしてみてですが、とりあえず身軽な飛行機です。昔737を弄っていた頃を思い出します。ちょっと777の感覚で操縦してると揺らしまくってしまいます。私はパイロットの免許もありませんので、実際の飛行特性等どのような評価なのかわかりませんが...デフォルト機ほど簡単には操縦できません。PMDGと同等の手ごたえを感じます。

 

不慣れというのがニアミスを勃発させまくります。ひとつひとつの対処が遅れるので、こういうので学んだことは日々の生活に生かせるのではというくらい、自分のキャパについての勉強になります。(大げさ笑)

 

モデルは787-8、-9から選べます。最初のころは-8か-9かを選ばなければならないのかと思っていましたが、追加料金無しで楽しめる様です。今後は-10についてもリリースする様です。昨今は、派生機でも新たに課金しなければならない事も多いので、そう考えると良心的ですね。

↑行きはNH14、787-8で行ってまいりました。Quality WingsのHPのこちらからダウンロードできる787の初期のころの塗装ですね。

↑帰りはNH27、787-9で帰ってきました。FlyerのJUNさんのリペイントでフライトしてみました。美しい富士山の絵が描かれています。反対側は桜です。FlyerさんのHPへはリンクからどうぞ。

 

そして何と言っても燃費効率重視の787ということがひしひし伝わってきます。QWの再現度さすがと思いました。
例えば燃料が10tを切るとスロットルアイドルでもぐんぐん進んでいきます。なのでタキシング中はブレーキとの戦いになることもありますね。コントローラーなどでブレーキ軸を設定していなければ(ボタンでのブレーキは押下したらフルブレーキがかかるため)ポンピング祭りになること間違いなしです(^◇^;)もっとも搭載燃料量が多ければ大丈夫です。

↑787-9でそれなりに人と荷物を積んで、それでもなおテイクオフ時のスラストは-10%で75.9いやーすごいですねこの値は燃費がよさそうです♪

 

↑また787-9の特徴的な、離陸後すぐにギアドアを開き格納時間を短縮させ、燃費向上につなげるEDOも再現されています。

 

↑787といえば、シェブロン・ノズルはもちろんのこと、レイクドウイングチップをはじめとする翼の形も特徴的です。他の飛行機に比べて大きくしなることが一目でわかるこの主翼の動きもテンションをあげてくれます。接地とともにダラーんと下がるのもいいですね。

 

またPMDGはリプレイのときにスポイラーやストロボライトが動作しませんが、QW787は動作します。
PMDGはリアリティを求めるためソフトウェアの外から機体を動かすのでリプレイ時は動かないのではないかと思います。

 

あとはやはり静かということですかね。JALの国際線で一度787に搭乗したことがありますが、他の機体とは違う静かさがありました。他の機体に比べてQW787も静かですよ。767や777のようなゴーゴービュービューブ~ン~って感じのも好きですが、やはり国際線の長期戦では他の飛行機に比べてゆったりと過ごせます。

 

 

さてそれでは気になったこと。

①TCAS

デフォフトではオフになっています。飛行中はTA/RA(このアドオンでは時計回りで一番端のポディション)にしておくのですが…このTCAS、最初はどこにあるのか探しました。PMDG777はウェザーレーダーのコンソールのところにありますが、787はエンジンコントロールの真下にあります。燃料カットオフスイッチの下です。そこを回すことでTCASを切り替えられます。切り替えない限り、EICASのリコールが消えません。

 

②ちょいちょいHUDが消える

夜間のHUDは大変リアリティがあってテンションがあがります。が、たまーに点滅なさるのです。

 

③オーバースピード

↑これ直んないと、今後エアラインの高高度長距離フライトへの意欲が薄れます~なんとか頼みます(^^;)

 

これは大きな問題ですね。.590を超えるとオーバースピードになってしまいます。25000ftで約250Knotですね。とてもオーバースピードとは考えられません。フラップアップのとき、200Knotで失速となっていますので、非常に危険です。おそらくこのエラーが出ている方は、3万フィート以上での飛行は不可能ではないでしょうか?高度が上がるほど速度が出せますから、おそらく200Knot切るはずです。どうやらこの問題はFSX版がリリースされた当初もあった問題の様です。(QualityWIngsのフェイスブックページより)Hotfix1.0.1のときに修正された様ですが、Prepar3dになってから再発してるのではないでしょうか。なんとなくの感ですがフラップのスピードリミットがフラップアップ後も外れていないのではないかと思っています。

※HotFix 1.1.2より修正されました。

 

④FPV

HUDのFPVを実際の滑走路端に合わせて飛行することで、非常に楽に降下率を調節することができます。G/SをみながらたまにPAPIもみて、降下率が足りなくなったらエンジンを絞って頭下げて…と思ったら今度は低すぎで頭上げて…と思ったらの繰り返しをしてしまうことが私は多いのですがこれがあれば随分と楽です。特にビジュアルアプローチの時は重宝すると思います。が、このFPVやや風の影響を受けやすい様に思えます。ターゲットと実際の到達も若干違う様に思えます。あまり信用していると、滑走路直前で思いっきり明後日の方向へ行ってしまうので信用しきれない部分があります。もう少し鈍感でも良いのではと思いますが、これは実際もそうならば、問題ないですね。私の腕の問題です。
機体重量も軽いためついつい777のやり方が染み付いているとハードランディングになりがちです笑 ここは練習が必要そうです。

 

⑤ウェザーレーダー

こちらはQWのフェイスブックのページにも出ていました。ウェザーレーダーをオンにしていると着陸間際にPrepar3dが落ちるそうです。これは次回のバグフィックスで修正されるでしょうね。着陸前はWXをオフにすることをお忘れなく…

 

⑥FMC関連

787ではコンピュータが自動で入力してくれる項目が多いそうで、777などでは手動入力だったものが、自動になってるものもあるそうです。特にPOS INITページのGATEナンバーが入らないのがなんとなく腑に落ちませんね。データーベースにないというメッセージは変ですね。どこのデータを参照しているのか、リファレンスガイドに書いてくれるだけでも対処できるのですが…
FMC COMMがクリックしても反応しないんですよね。ウェザーデータを入力できません…その影響なのか、単に計算のせいなのか、プログレスページの燃料消費量は1tくらい変動することがあります。予備燃料には注意が必要です。燃料管理は、単に計算だけでなく、経験というのが大きな要素となってくるので、いつもヒヤヒヤします。
それとT/Dが最初のタイミングで表示されないんですよね。T/Cは表示されますが。まあそれは大きな問題ではないです。LEGSページを見ればどの地点で降下開始しているかわかりますしね。VNAV/LNAVはきちんと動作しますし、私の環境ではAPPモードでILSはチューニングされました。メジャーな空港であったったからでしょうか?オートランドは使っていませんがLAND3モードに切り替わったのは見たのでおそらく動作するかと思います。

 

⑦細々したこと

シートベルトサインをAUTOからONにした時に必ず音がなります。不具合かどうか分からないところですが、777の場合、OFF↔︎AUTO↔︎ONの場合適切なタイミングで音がなります。例えば、低高度で、OFFからAUTOにするとオンになります。さらにそこからONにしてもすでにONになっているため音はなりませんが、この機体ではなってしまいます。
ベルトサインのスイッチの横のCABIN CHIMEボタンは重宝しますね。

↑赤丸で囲んだ黒粒を押すと、おなじみのチャイムが鳴ります。離陸前には重宝しますね。何度でも鳴らしたいです笑

 

またQPAS,QCAS機能が完全にOFFにならないんですよ。PREFLIGHT CHECKLISTを進めると必ず機長のアナウンスが入ります。日本の航空会社のテイで運行してますので、英語なら静かにしておいてほしい所です。キャビン内の会話もぺらぺらの英語です。できればアジアの人の英語のサウンドパックも入れて欲しいですね。もちろん、もちろん発音がネイティブと変わらない方もたくさんいますが、なんとなく日本人っぽい英語というのはありますよね。日本語はフラットなサウンドですので、(長く現地に滞在していないと)英語らしい音を出すのが難しくなってしまうのかなと...^^;私はゴミ発音なのでいつもRとLの発音に注意しています笑

↑この動画内の最初にQPASやQCASをオフにする作業をしています。

 

本当に細かいのですが、ハイドロを切った時に垂直尾翼やフラッペロンがダラーんとならないのは仕様なのか気になります。ただここまで細かいとことを求めると倍額のアドオンになるでしょうか。しかし一応気になるところです。
設定の画面で、ローカライザーをキャプチャするまでグライドスロープとをキャプチャしないという設定をしたいのですが、ぜひ今後のアップデートで追加していただきたいです。特に関西の南からのアプローチの時は私はこの機能が欲しいですね。1200まで降りて、斜めからILSに乗っかるためLOCが随分遅く、G/Sの方がぐんぐんさよならしていくので…まあ手動にすればいいのですが、関西は割と低い雲で無視界進入をすることも多いのでできれば欲しいですね。

 

色々書きまして、最後に気になったことをまとめたためいかにも悪いアドオンに見えますがそんなことは決して、決して無いです。787好き(飛行機好きで787嫌いな人いないか(^◇^;))ならまず買って間違い無いでしょう。ただPMDGで一通り操縦できるくらいの知識はあったほうが操縦が楽かと思います。あくまでこれはリコメンドですが。どうしてもFMC主体の飛行になりますのでデフォルト機体とは訳が違ってきます。逆にPMDGで相当うんざりした人には、リトライのチャンスになるかもです。マニュアルは400ページに及びものから、クイックガイドなど3種類、丁寧に用意されていますので、辞書を片手に、私にとってはいい英語の勉強になりそうです。
TBの方はどうなんでしょうね。ちなみにTBの方はP3Dv4では動作しない様です。ただしv3までなら確かサポート外動くそうです。やはりここにも32bitと64bitの壁ができてますね。FSXとP3Dは互換がいいと言われますが、それはv3までと考えた方がいいでしょうか。流石にロッキードマーチンも32bitから64bitの壁が高くならない様に設計しているかとは思いますが、シーナリーは問題なく動作するとして、プログラム系は動きませんね。この件に関してはまた別記事で。

 

ただしオーバースピードの件とWXの件は早めに対処していただきたいですね。オーバースピードの件が続く限り、私は787でロングフライトをしないと思います。というのもオーバースピード、ストール、バンクアングルは、機体の安全性に大きく関わるので、INHIBITできないそうです。これば実機でもそういう仕様みたいです。したがってオーバースピードの際には、マスターコーションスイッチでサイレンを鳴り止ませることができません。(上の動画内でも試しています)ただこれ実機でも、搭載されていると思うとなんだかと思います。速度計の異常が起こるのも0%じゃないわけでもしオーバースピードになっていないのにこれを鳴り止ませることができなければ、どうするつもりなのでしょうか?例えばオーバスピードとストールが同時に判定されてしまった時など、どうにかできた方がいいと思うのですが…

 

とはいえ、最初から完璧のアドオンを作るのは難しいです。最初から完璧にできるのは当たり前ではありません。特にコンピューターの場合は、一連のデバックを済ませたらトライアンドエラーになるのも無理ありません。いろんな環境がありますし、どこの何に問題があるのかを探すのは非常に大変です。
ちょっとやそっとのバグは目をつぶって...787のすばらしさ、Quality Wingsのアドオンでお楽しみいただければなと思います。とはいえ金は払っているので、バグフィックスはしてほしいですが笑

 

とりあえず今回はこの辺で。
細かいことは随時更新してまいりますのでお楽しみに。

 

 

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写真館

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↑JUNさんに教えていただきました。今回のリペイントのANAのパイロットの方々はサングラスをかけていらっしゃいます笑パイロットには必須のアイテムですよね。

↑先ほどとは違うアングルから。反対側には桜があしらわれています♪

↑さすが飛んでいる姿お美しいです。左上には飛行機雲、右下には富士山がご覧にいれます。

↑EFBも便利グッズのひとつです。フライト中は重宝するかと思います。恐らくPrepar3d v4/Quality Wings/QW787/EBF などで追加できるんだと思いますがすいませんまだ試してません(^^;)上や左右したにずらっと並んだボタンは自作した音声パネルのバージョン2です。

↑この前都内を周遊していたら花火をやっていました。FSXの時にはこんな経験がなかったので近くに行ってパチリ。(FSXにもこの特殊イベントはあるそうなのですが遭遇したことがなかったので...)

※Orbxはマイグレーションしていませんので、デフォルトの地形です。

 

お問い合わせはcontact(このあとに@fsmuseum.jpn.org)まで

2018年06月03日|カテゴリー:QualityWings