FSX Prepar3d STARを設定してみる③

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前回からデフォルトのATCにSTAR通りに案内してもらうように設定する方法を綴っています。
方法としてはADEを用いてトランジションを追加して、それをSTARとして利用します。
(それではつづき)

※EULAを守った範囲でバックアップなどもお忘れなくです。場合によってはバックアップの目的であってもであってもコピーが禁止されている場合もあります。FSMUSEUMはいかなる責任も負いません。

 

もしもトランジションを設定しなかった場合、めちゃめちゃなルートを案内させられます笑

24Lの場合、SKEというVORのあたりを飛行させられ着陸させられます。これじゃあ大阪都市の上をブンブン飛行機が飛び交うことになりとても完全24時間運用はできません笑 Flightradar24 でみてもわかるように(適当にNH99などの関西便を検索し、24L使用日の飛行ルートを見てみてください)一旦06L,Rのアプローチと同じルートを通り、ライトウイングレグを通って24Lです。ということは、この24LアプローチにトランジションとしてSTARを設定してしまえばいいんですよ。今回は初級編として、実在しないTOMOHトランジションを設定してみましょう!

 

まず右のコンソール一番上のILS24Lを右クリックします。そして"Add Transition"を選択してください。

 

するとタブが開きます。このように設定しましょう。

 

次に新たに作ったTOMOHトランジションの内容を作ります。今度は"Transition TOMOH"を右クリックし、”Add Transition Leg”をクリックします。

 

図のようにLegType:IF Fix Type:TERMINAL WAYPOINT Fix Ident:TOMOH と設定してみてはどうでしょうか?

 

さらに以下のようにIF→TF→CFと設定していきます。

 

 

上手いことルートが書けるはずです。

これら3つ(IF,TF,CF)の意味は

IF:Initial Fix
TF:Track to a Fix
CF:Course to a Fix
です。(ICAOのPDFより:ノリダーさんの情報提供)

 

ポイントはナイスな位置にトランジションを選択することです。近すぎても遠すぎても行けません。例えばテクノブレインさんはMAHYAトランジションを製作してくれていますが、これは間違っていると思われます。MAHYAの位置がおかしいですね。位置がおかしく、かなり遠いため、ATCでトランジションとして選択できません。

 

そもそもMAHYAがないんですよ。

 

もともとはこの位置にあるWAYPOINTです。

 

なのでMAHYAをターミナルウェイポイントとして追加してからそれをトランジションとする必要があります。

まずは黒い部分を右クリックし、Add>Terminal Waypointをクリックします。

 

そしてこのように追加するわけですが、この座標データがやや複雑です。これはフライトプランナーで△MAHYAをダブルクリックしたときに出でくる緯度経度の情報とは少し値が違います。最初の34と135しか会ってないんですね。

 

 

オススメはPMDGのNavDataに入っているwpnavfix.cfgをメモ帳で開き、Ctrl+Fで「MAYAH」と検索します。ご存知日本の緯度経度っぽいところのMAYAH(同じ名前のWAYPOINTがたくさんある場合があるので注意してください)を探し出し、横のこの値を使います。(正しい位置のWAYPOINTを割り出すには、多少中学生の社会の知識が必要ですね笑 日本の緯度経度の位置を確認しておいてください)

 

PMDG持ってない方はどうしましょうね。まず例のOpenNavでウェイポイントを検索し、それででてき座標を「緯度経度 変換」と調べて変換した値を入れればいいかと思います。

例えばOpenNavで「MAYAH」と検索し、MAYAH(JP)をクリックします。
34° 36' 23.74" Nを
34度 36分23秒74と入力し
34.60659444と変換

 

135° 12' 11.00" Eを
135度 12分11秒00と入力し
135.20305555と変換

これをターミナルウェイポイントの座標データとしてすれば良いかと思います。でもやはりPMDGやNavigraphを持っていれば話は早いですね。

 

またGPSアプローチなら問題ありませんが、ILSアプローチの場合、トランジションがフライトプランナーで選択されている必要があります。(確信がまだ持てないところではありますが...)仮にSimbriefなどで製作したフライトプランがすでにトランジションを選択していた場合でも、一度FSX Prepar3d側で削除し、再度フライトプランナーのインターセクションやらなんやらを繋いでる線をドラック&△TOMOHの△にドロップしてTOMOHをルートに追加してください。こうしないとATCがトランジションとして選ばせてくれません。なぜこうしなければならないのは不明です笑(もう一度いいますが、GPSアプローチの場合はこの選択は不要です)(ちゃんと検証します)

 

さらにさらにですが、06RのILSのルートもややおかしいです。真ん中のCFがJANETを選択してるためありえない「く」の字型になってしまっています。CFを右クリックで削除するか、JANETをHANNAやMA06Rなどにするとまっすぐ綺麗になります。

 

この場合は削除しています。(おそらくJANETがないんですよ。MAYAH現象です笑)

 

まっすぐになりました

 

つづいては最終章その④へつづく

ここでもう終わりたい方は、File>Compile Airport(Ctrl+C)でエクスポートし、リネームするなりして、もとのファイルに上書きすれば完了です。

 

 

2018年07月06日|カテゴリー:FSX, Prepar3D